映画「コンビニエンス・ストーリー」公式サイト » 【完成披露舞台挨拶レポート】成田凌、前田敦子、六角精児の三角関係のキャスティングは奇跡的な組み合わせ!?

【完成披露舞台挨拶レポート】成田凌、前田敦子、六角精児の三角関係のキャスティングは奇跡的な組み合わせ!?

2022/07/20 20:53 up!

映画『コンビニエンス・ストーリー』(8月5日公開)の完成披露舞台挨拶を7月19日(火)18:30 よりテアトル新宿にて開催、成田凌・前田敦子・六角精児・三木聡監督が登壇いたしました。

ステージに登壇した成田は、待望の三木組に参加し「自分はお客さん目線というか、異世界に迷いこんで、いろんなことを受けていく側なので、それはたただただ楽しい日々を過ごしていました。面白かったですね」と充実した表情。前田も「わたしは異世界の店員さんなので、深く考えるというよりは、監督の世界観にどうついていくか。正直にまっすぐいたという感じですね。でもわたしは六角さんの奥さん役なので、それだけですごく楽しかったです」と笑顔で続けると、六角が「二人とはだいぶ歳が離れているんですけど、そこで孤立することなく。かといって気を使っていただくという感じでもない、さりげない会話をちゃんと繰り広げてくれて。しゃべってもいいし、しゃべらなくてもいいという、リラックスした空間の中でやっていました」と明かした。

一方の三木監督は三人について「現場で撮って観ている時と、仕上がっていく時で全然違うんで面白かったですね」といい、「成田さんが映画に向き合う姿勢が良くて。この映画を観て迷ったら、成田さんが演じる加藤についていけばいいと。それくらい自己顕示欲やいろんな欲から僧侶のように脱して。そうやって映画に向き合う姿勢が良かった」とコメント。さらに六角については「こんな感じのいい人っぽいけど、かなりの狂気をはらんでて」と語り、前田については「日本の女優としても規格外なんだと思います。誰もついてこれないんじゃないかなと思ったというのが仕上がった印象。本当に世界レベル、世界のマエアツって、面白いことを言う人みたいですが」とジョークを交えて称賛しつつも、「この映画の成田さんと前田さん、六角さんという組み合わせってかなり奇跡的だと思う」と本作のキャスティングに自信を見せた。

さらに自身が演じた役について「共感する部分は?」という質問に、「共感、共感ですか……。うーん、難しいな……」と考え込む前田に向かって六角が、「俺の奥さんだというのが共感できないとか」とさみしそうにコメントすると会場は大爆笑。「そんなことないですよ」と笑ってみせた前田だったが、成田が「家の中に、お二人のツーショットの写真があるんですけど、その写真はぜひ観てほしい。自分も待ち受け画面にしていたくらい好きな写真。夫婦として最高のバランスのふたりですよね」と語るなど、成田にとっては夫婦役となった二人がお気に入りの様子だった。

そんな惠子の役柄について質問された前田は「何を考えているのか、いまいちわたしも分からなかかった部分もあって」とぶちまけると、三木監督も「前田さんってそういう演じ方なんですよ。ホン(脚本)の意味とか共感という部分を飛ばしているんだけど、一番本質の部分にスパーッとたどり着くんですよね。さすがセンター、秋元(康)さんもすごいなと。こういうことなのかと思いましたよ。でも普段話している時はとんでもないことを言っていたりするんですよね。それを成田さんがフォローしたりしていた」と前田の女優としての不思議な魅力について語るひと幕もあった。

本作は日本映画に造詣が深い映画評論家マーク・シリングが企画としてクレジットされているが、その経緯について「ある日、マークさんから『これって映画になりませんかね』というメールが送られてきて。それがコンビニの舞台が異世界になるという話。外国の人から見ると、日本のコンビニって異様なところに感じるらしくて。なんでもそろっている感じとか、夜中にボーッと光っている感じが違和感らしい。そこをもとに自分なりの話にしちゃったんです」と明かした三木監督。

そんな大盛り上がりの舞台あいさつもいよいよ終盤。最後に成田が「個人的にいうと、ずっとあこがれていた三木聡さんとここに立てるのがうれしくて。自分が三木さんの作品に出ていることが不思議でしょうがないですが。でも自分が好きな監督と一緒にここに立てて本当にうれしいです。内容としてはコンビニってそうだよな。人ってそうだよな。そしてまず映画ってそれでいいんだよなと感じられる物語です。やはり自分の中で、三木さんの言葉ひとつひとつ、一文字一文字最高だと思っているので。せっかく映画館に来たので、この異世界を楽しんでいただければ」とメッセージを送ると、三木監督も「テアトル新宿でこの映画を観るのがいいですよね」とコメント。その言葉に成田たちも「いいですよね」と深くうなずいていた。